
PHP 8.3.36-1 アップデート手順(Windows版)
1. はじめに
本ドキュメントは、株式会社NIコンサルティングの製品で使用する Windows 版 PHP を、PHP 8.3.36-1 にアップデートする手順書です。
PHP 8.3.36 へのアップデートが未実施の場合も、本作業のみの実施でPHP 8.3.36-1へアップデート可能です。
本対応により、脆弱性の「CVE-2026-109618 および CVE-2026-109619」と「CVE-2026-111497」への対応が完了となります。
2. 制約事項
C ドライブに「C:\php-8.3.4」フォルダーがある環境を対象とした手順です。
(他のドライブの場合は読み替えてください)
ご注意 | 作業中は、同じサーバー上のすべての Web サイトが一時的に利用できなくなります。 全体の作業時間は20分前後を想定しております。 社内周知の上、メンテナンス時間を設けて実施をお願い致します。 ご利用頂いている製品バージョンによらず、実施可能でございます。 WebサーバーとDBサーバーの2台構成の場合は、Webサーバーのみのご対応をお願い致します。 |
3. 更新手順
3.1. Web サービスの停止
サーバー上で Windows キー+R を押し、「services.msc」と入力して「OK」をクリックします。
「サービス」画面で「World Wide Web 発行サービス」を右クリックし、「停止」を選択します。
関連サービスの停止確認が表示された場合は、サービス名を控えて「はい」をクリックします。
次のサービスの状態が「実行中」でなくなったことを確認します。
World Wide Web 発行サービス
3.2. 既存の PHP フォルダーの退避
エクスプローラーで C ドライブを開き、フォルダごとバックアップをしてください。
コピー元:C:\php-8.3.4
コピー先:C:\php-8.3.4_old23.3. 配布ファイルのダウンロード
ブラウザで以下の URL を開き、ZIP ファイルを保存します。
3.4. ZIP ファイルの展開と配置
エクスプローラで、 ZIP ファイルを展開し、展開されたフォルダの「php-cgi.exe」または「php-cgi」が入っているフォルダーを開きます。
例えば、次のように展開された場合は、2つ目の「php-8.3.36-1」フォルダーを開きます。
C:\Users\XX\Downloads\php-8.3.36-1\php-8.3.36-1
CTRL+Aキーでファイルおよびフォルダをすべて選択し(103項目)、右クリックでコピーをクリックし、
「C:\php-8.3.4」フォルダにすべて上書きします。
配置後、次の場所にファイルがあることを確認してください。
C:\php-8.3.4\php-win.exe
C:\php-8.3.4\php-cgi.exe3.5. Web サービスの開始
「サービス」画面で、次の順番に各サービスを右クリックし、「開始」を選択します。
World Wide Web 発行サービス
サービスの状態が「実行中」になったことを確認してください。
手順(1)でほかのサービスも停止した場合は、元々実行中だったサービスも開始してください。
3.6. PHP の更新確認
サーバーのコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
c:\php-8.3.4\brotli.exe -V
画面に「brotli 1.2.1」と表示されていることを確認してください。
補足 | 退避した「C:\php-8.3.4_old2」フォルダーは、動作確認が完了するまで削除せず、後日削除をしてください。 |
4. トラブルシューティング
4.1. 「使用中のフォルダー」と表示される場合
「3.4. ZIP ファイルの展開と配置」の手順で、「使用中のフォルダー 別のプログラムがこのフォルダーまたはファイルを開いているので、操作を完了できません」と表示される場合があります。
- 原因
-
サーバー上に Arcserve、Tomcat などがインストールされている場合、「
C:\php-8.3.4\legacy.dll」が使用中で上書きできないことがあります。 - 対応方法
-
PowerShell で以下のコマンドを実行し、
legacy.dllを使用しているアプリケーションとサービスを確認します。$services = Get-CimInstance Win32_Service; tasklist /m legacy.dll /fo csv /nh | ConvertFrom-Csv -Header ImageName,PID,Modules | Where-Object { $_.PID -match '^\d+$' } | ForEach-Object { $proc = $_; $svc = @($services | Where-Object { $_.ProcessId -eq [int]$proc.PID }); [pscustomobject]@{ ProcessName = $proc.ImageName; PID = $proc.PID; ServiceName = $svc.Name -join ', '; DisplayName = $svc.DisplayName -join ', ' } } | Format-Table -AutoSize該当するアプリケーションのサービスを停止してから、再度「3.4. ZIP ファイルの展開と配置」の手順を実施してください。
4.2. WithSecure がインストールされている場合
PHP を更新した後、製品画面上で「Database Connect Error.」とポップアップが表示されたり、ログイン画面が開かない場合があります。
- 原因
-
サーバー上に WithSecure がインストールされている場合、DeepGuard 機能が通信をブロックする事例があります。
- 対応方法
-
WithSecure で「
C:\php-8.3.4」を除外設定することで解消します。
5. お問い合わせ先(テクニカルサポート)
- E-MAIL
- URL
- 営業時間
-
弊社休業日、土・日・祝日を除く月曜日~金曜日 9:00~12:00、13:00~17:00
6. 奥付
- 商標
-
本説明書に登場する会社名、製品名は各社の登録商標、商標です。
- 免責
-
本説明書に掲載されている手順による操作の結果、ハード機器に万一障害などが発生しても、弊社では一切の責任を負いませんのであらかじめご了解ください。
- 発行
-
株式会社NIコンサルティング
2026年10月27日 第 1 版
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